ZEHで後悔しがちな6つの理由|対策や住宅の特徴、メリット・デメリットも解説
「ZEHの住宅を選んで後悔したらどうしよう」と不安を感じる方は多くいらっしゃいます。
ZEHの住宅でミスマッチを回避するためには、あらかじめ後悔しがちな理由を押さえたうえで対策を検討しておくことが大切です。
本記事では、茨城県で数多くの注文住宅を手掛けるレジェンドホームが、ZEHで後悔しがちな理由を解説します。
このコラムのポイント |
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ZEHの住宅とは
「ZEH」とは、家庭での消費エネルギーよりも生み出すエネルギーのほうが上回り、年間のエネルギー収支を実質的にゼロ以下にする住宅のことです。
なお、ZEHは「net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略で、「ゼッチ」と読みます。
ZEHの具体的な特徴は、以下のとおりです。
- 外皮の断熱性能などを大幅に向上させ、エネルギーを極力必要としない
- 高性能設備の導入によって省エネルギーを実現し、エネルギーを効率よく使う
- 再生可能エネルギーを活用して、エネルギーを創る
政府は2050年カーボンニュートラルの実現に向け、2030年以降に新築される住宅についてZEH基準の省エネ性能が確保されることを目指しています。
参考:経済産業省|2050年カーボンニュートラルの実現に向けた住宅・建築物の対策を取りまとめました
今後、ZEHは住宅の標準的な仕様になっていくと考えられるため、注目度が高まっています。
ZEHで後悔しがちな6つの理由
ここでは、ZEHで後悔しがちな6つの理由を解説します。
理想のデザイン・間取りを実現できなかった
ZEHの住宅では断熱性・省エネ性・創エネ性を重視する必要があり、「理想のデザイン・間取りを実現できなかった」と後悔する方がブログなどで見受けられます。
施工業者によっても異なりますが、以下のデザイン・間取りに制限が設けられている場合があるので注意しましょう。
- サイズの大きな窓
- 吹き抜け
- 屋根の形状 など
サイズの大きな窓や吹き抜けを取り入れると断熱性や空調効率を低下させるケースがあり、開放感のある空間を実現するのが難しい可能性があります。
また、太陽光パネルの設置にはある程度の屋根の面積が必要となり、希望する外観のデザインにできるとは限りません。
注文住宅の内装を失敗しないためのポイントを、こちらの記事で解説しています。
>関連リンク:注文住宅の内装を失敗しないための5つのポイントと手順|事例や注意点も解説
建築コストが想定以上にかかった
ZEHの住宅は基準を満たすために以下のような設備を取り入れることから、建築コストが高くなる傾向にあります。
- 高性能な断熱材・窓
- 省エネ性能に優れた設備機器
- エネルギーの管理システム
- 太陽光発電の設備 など
設備の性能にもよりますが、ZEHの住宅は一般的な住宅と比較して一般的に200万~300万円高額になるとされており、トータルコストがかさみやすいのがネックです。
補助金を活用して費用を抑えたうえで、入居後に光熱費を削減することにより初期費用の回収も可能ですが、一定期間かかるので長い目を持つ必要があります。
太陽光発電設備のメンテナンス費用を踏まえていなかった
ZEHの住宅には、再生可能エネルギーを利用するために太陽光発電の設備が欠かせません。
太陽光発電の設備は定期的な点検やメンテナンスが義務付けられており、導入してから1年後、その後は少なくとも4年に1回以上の頻度で点検を受けることが推奨されています。
太陽光発電の定期点検の費用は、約2万円が目安です。
ただし、太陽光パネルの清掃代・足場代・修理代などが発生するとメンテナンス費用は10万円程度になる場合もあり、家計の負担になるケースがあります。
期待したほどの発電量が得られない
ZEHの住宅に設置する太陽光発電は条件によって発電量が変化するので、「期待したほどの発電量が得られない」と後悔を感じる方がブログなどで見られる場合があります。
太陽光発電の発電量が減る要因は、以下のとおりです。
- 冬場で日照時間が減っている
- 太陽光パネルが雪で覆われている
- 太陽光パネルの表面に汚れが蓄積している
- 住宅の周囲に高い建物が建って日照量が減少した など
また、経年劣化によっても発電効率が落ちるので、太陽光パネルの寿命が近づくと発電量が低下するおそれがあります。
太陽光発電の発電量が低下すると電気代を減らしにくく、後悔の理由となるケースがあります。
機械の操作に慣れるのに時間がかかる
ZEHの住宅では、エネルギーをモニター画面などで見える化したり、家電機器を自動制御したりする「HEMS(ヘムス)」と呼ばれるエネルギー管理システムを導入します。
HEMSは外出先からアプリで機器が操作できるなどメリットが多いものの、以下の操作に慣れるのに時間がかかる場合も少なくありません。
- モニターの操作画面の見方
- 新しく購入した家電機器とHEMSとの連携方法
- スマートフォンのアプリの使い方
とくに機械操作に苦手意識のある方は、「スムーズに使えない」「機能を使いこなせない」などのストレスを感じる可能性があります。
屋根の重量が増えて耐震性に不安が残る
ZEHの住宅には太陽光発電の設備が必要不可欠で、太陽光パネルによって屋根の重量が増えることで耐震性に不安が残るケースがあります。
ただし、太陽光パネルが耐震性に与える影響は少ないと考えられます。
これは、新築住宅の場合は基本的に建築基準法の積載基準を超えるケースはないためです。
新築住宅において太陽光パネルが原因で耐震性を損なうリスクは低いものの、ご家族が安心して生活するには耐震性に優れた家づくりをしている施工業者を選ぶ必要があります。
耐震住宅の特徴や構造を、こちらの記事で解説しています。
>関連リンク:耐震住宅の特徴や構造・メリット・デメリット・費用などをまとめて解説
ZEHで後悔しないための対策
続いて、ZEHで後悔しないための対策を解説します。
「イメージと違った」などのミスマッチを回避するためにも、それぞれのポイントをチェックしましょう。
補助金を積極的に利用する
ZEHの住宅を建てる際の費用負担を軽減するには、国や自治体が提供している補助金を積極的に利用することが大切です。
補助金の金額・対象者・要件は年度によって異なるので、ZEHを検討し始めた段階で利用できる補助金がないかチェックしましょう。
また、補助金は認定業者でないと申請できないケースもあり、利用したい補助金に施工業者が対応しているかあらかじめ確認する必要があります。
ランニングコストを考慮して検討する
ZEHの住宅では太陽光発電の設備や高効率給湯器などを設置するので、以下のようなランニングコストが発生します。
- 定期的な点検やメンテナンス費用
- 消耗品の交換費用
- 不具合が発生した場合の修理費用
家づくりを進める際には初期費用だけではなく、上記のランニングコストも踏まえて検討しましょう。
また、節約した光熱費で修理費用を積み立てるなど、出費に備える対策を講じておくことが重要です。
発電量や機械操作を事前にシミュレーションする
「思ったような発電量を得られない」「HEMSの操作が難しい」といったストレスを回避するには、発電量や機械操作の事前シミュレーションが欠かせません。
たとえば、発電量は設備メーカーの公式ホームページのシミュレーターを利用すると、年間発電量や節約できる電気代の目安を把握できます。
また、HEMSの操作は設備メーカーの公式ホームページのシミュレーターを使ってオンライン上で試したり、ショールームで直接体験したりできます。
実績豊富な施工業者を選ぶ
ZEHの実績豊富な施工業者を選ぶと、希望のデザイン・間取りを実現しやすくなります。
施工業者に問い合わせる前に、公式ホームページなどから施工事例や実績をチェックしましょう。
また、住宅の雰囲気は施工事例の写真のみで判断するのが難しいケースもあり、モデルハウスに足を運んで直接確認することをおすすめします。
ZEHのメリット・デメリット
>施工実例 建築家と建てる注文住宅|茨城県守谷市 K様邸(平屋+アルファ)
最後に、ZEHのメリット・デメリットをご紹介します。
メリットだけではなく、デメリットを踏まえたうえでZEHを検討しましょう。
メリット
ZEHのメリットは、以下のとおりです。
- 断熱性が高く熱が出入りする量が少ないので、夏は涼しく冬は暖かい快適な住宅を目指せる
- 室温を一定に保ちやすく、部屋と部屋の温度差が少ないためヒートショックを予防できる
- 冷暖房効率が高く、光熱費を抑えやすい
- 太陽光発電の設備があることから、地震などの非常時にも電気を利用できる
- 消費エネルギーを抑えることにより、環境への負担を軽減できる
「季節を問わず快適に過ごしたい」「光熱費の負担を減らしたい」「環境にやさしい住宅にしたい」と考える方に、ZEHの住宅が向いています。
デメリット
ZEHには、以下のようなデメリットがあります。
- 建築コストやメンテナンスコストがかかる
- 住宅性能を重視するので、希望のデザイン・間取りが実現できるとは限らない
- 太陽光発電の発電量は天候・季節・周辺環境によって左右される
上記のデメリットは、施工業者からアドバイスをもらうことでクリアできる可能性があるため、早めにZEHの実績が豊富な施工業者に相談しましょう。
茨城で建てる高性能な注文住宅について、こちらの記事で解説しています。
>関連リンク:茨城で建てる高性能な注文住宅とは|納得予算で安心クオリティの家づくり
まとめ
ZEHで後悔しがちな理由には、「理想のデザイン・間取りを実現できなかった」「建築コストが想定以上にかかった」などがあります。
ZEHで後悔するリスクを軽減するためにも、実績豊富な施工業者を選びましょう。
今回ご紹介した内容を、ZEHの住宅を検討する際の参考としていただけると幸いです。
茨城で建てる大満足な注文住宅
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建築家・ビルダー・工法のパートナーシップによる独自の「オーナーメイド・テクノ」で、ご家族の大切な家づくりをサポートいたします。
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