平屋に屋上のある家|実例とメリット・デメリット|対策と注意点も解説
近年は生活動線の良さや耐震性の良さなどから平屋の人気が高まっています。
その中でも意外とありそうでなかった「平屋に屋上をつくる」というアイデアが注目されていますが、実際につくるとなるとどのようなメリットやデメリットがあるのかはあまり知られていません。
そこで今回は茨城県で注文住宅を手掛けているレジェンドホームが、まずは実際に平屋に屋上をつくった実例をご紹介し、平屋に屋上をつくることのメリットとデメリット、そしてデメリットへの対策も解説してきます。
これから平屋の家を建てたいと考えの方、平屋に屋上をつくりたいとお考えの方はぜひご参考ください。
このコラムのポイント |
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Contents
まずは平屋に屋上をつくった実例を見てみよう
こちらは茨城県守谷市のK様邸です。
平屋にロフトや高い勾配天井などをプラスした平屋+αのお家は、平屋でありながら広い住空間を得られることができるおすすめの間取りです。
黒い外壁がおしゃれな建物の手前部分の上部にはパラソルが見えていますが、そこには屋上が設けられています。
では実際の屋上の様子をご覧ください。
屋上部分はとっても素敵なアウトドアリビングに。
ガーデンファニチャーでランチや寛ぎのティータイムもできますし、テントを張ってキャンプを楽しむこともできます。
テントを片付ければ広いスペースにお布団を干すこともできますね。
ロフトを設けた、高さのある勾配天井の1階スペースは、平屋とは思えないような明るさと開放感に満ちています。
ロフトスペースも段下がりのスペースをつくり、ロフトでありながら動きやすい空間が確保されています。
K様邸のそのほかの写真は、下のリンクよりご覧になることができます。
>施工実例 建築家と建てる注文住宅|茨城県守谷市 K様邸(平屋+アルファ)
平屋に屋上をつくる7つのメリット
では平屋に屋上をつくるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
平屋に屋上をつくることで得られるメリットを7つお伝えしていきます。
平屋+屋上のメリット① 敷地の広さにかかわらず庭を持てる
平屋を建てる場合、一般的に敷地面積は二階建てよりも要する傾向にあります。
つまり建物が平屋でなおかつある程度の広さの庭が欲しいと考えた場合、それ相応の敷地が必要となってきます。
しかし屋上をつくれば平屋であっても十分な広さの屋外スペースが確保され、庭としても活用することができます。
平屋+屋上のメリット② 多目的に使える屋外スペースを確保できる
実例のご紹介でもお伝えしたように、屋上スペースはたとえば下記のような様々な目的に使うことができます。
- 庭園
- バーベキュー
- キャンプ
- 子供のプール
- 洗濯物や布団の干し場
- カフェスペース
- リラックススペース
- アウトドアリビング
ほかにもアイデア次第で様々な用途が生み出せます。
これらを組み合わせて使うことで、屋上を含めた住まいの魅力を最大限に引き出すことができます。
平屋+屋上のメリット③ 開放感とプライバシーの両立
屋上ならではの開放感とプライバシーを両立できるのもメリットのひとつです。
平屋に屋上をプラスしてお庭やアウトドアリビングなど様々な用途に使う場合、高さがある分、通常の庭でこれらの活動を行う場合よりも人目が気になりません。
たとえば日光浴をしたい場合でも、人目を気にせず思い切りリラックスしてのぞむことができます。
平屋+屋上のメリット④ 屋上緑化など環境や省エネにも配慮
建物の屋上に植物を植えることを「屋上緑化」といい、ヒートアイランド現象の緩和や省エネルギー効果などから環境によいため、近年はビルの屋上などでも多く採用されています。
屋上緑化は一般家庭でも可能です。
屋上緑化の中でも生き物が来訪する空間をビオトープといい、多くの場所で屋上緑化が進めばビオトープネットワークが構築され、鳥や昆虫の生息域を広げることにもつながります。
ただし積載荷重の条件など注意点もあるので、ハウスメーカーや施工会社とよく計画をして進めるとよいでしょう。
平屋+屋上のメリット⑤ コミュニケーション機会の創出
繰り返しになりますが、平屋に屋上があれば第二のリビングやアウトドアスペースとなり、家族が集える空間が増えます。
家族だけでなく、友人を招いて楽しむこともできるでしょう。
このように屋上を家族や友人やさまざまな人と共有できるという点で、コミュニケーションの機会が増えるというメリットもあります。
平屋+屋上のメリット⑥ 容積率に含まれない
屋上はある程度のスペースがあるにもかかわらず、屋外となるため床面積に含まれないのもメリットのひとつです。
平屋を建てる場合、思ったほどリビングなど各スペースの広さを確保できないことは多々あります。
そんな場合にも屋上をつくることで、使えるスペースを確保することができます。
平屋+屋上のメリット⑦ 災害時の避難場所にも
浸水などが予測される水災害のときなどは、一般的な二階建て戸建て住宅であれば二階部分へ一時的に避難することができます。
しかし平屋の場合、そういったことができません。
そこで平屋に屋上をつくっておくことで、水害時に上方向への避難が可能になります。
平屋に屋上をつくる5つのデメリットとその対策
続いて平屋に屋上をつくる場合のデメリットも確認しておきましょう。
デメリットにはそれぞれ対応策があるので、あわせてお伝えしていきます。
平屋+屋上のデメリット① 建築コストの増加
屋上なしの場合と比較した場合、平屋に屋上をつくると建築コストが増えるという点はデメリットといえます。
平屋に屋上をつくりたい場合はどれくらい費用が掛かるかをハウスメーカーや施工会社に確認し、予算内でできるかどうかなどの予算管理をしっかり行いましょう。
対策:費用の確認と建築予算の管理
平屋+屋上のデメリット② 雨漏りのリスクが高まる
屋上は一般的な傾斜のある屋根とは異なり、フラットな形状です。
そのため雨や雪が留まりやすく、雨漏りのリスクが高まるというデメリットがあります。
屋上からの雨漏りを防ぐには、防水工事の徹底や、排水システムの整備とこまめな掃除を行うとよいでしょう。
また、こうした工事の経験が豊富なハウスメーカーや工務店などの業者を選ぶことも一つの対策になります。
対策:防水工事をしっかりおこなう。排水システムの整備と定期的な掃除。経験豊富で信頼できる会社で建てる。
平屋+屋上のデメリット③ 定期的なメンテナンスの必要性
デメリット②でお伝えした防水機能は、種類等によって年数は異なりますが、およそ数年~十数年ごとに定期的なメンテナンスが必要となります。
また、繰り返しになりますが排水口の清掃なども普段から行うメンテナンスとして発生します。
メンテナンスには費用を伴うことも多いため、あらかじめ建物の保証や定期点検はどれくらいあるのか、点検が必要な周期はどれくらいか等を確認し、メンテナンス計画を立てておくと安心です。
特に家を建てるときに確認してほしいのが、定期点検の内容です。
家は建てた後からの付き合いの方が長くなる、というような保証や定期点検の内容であることを確認しておきましょう。
たとえばレジェンドホームの建物は最長60年保証です。
瑕疵担保責任保証期間10年後、無償点検を実施し、11年目~20年を初期保証、20年目以降は10年ごとに有償点検と、最大で60年の建物保証を行っています。
第三者機関の点検員による定期点検を実施しているので、排水詰まりや雨漏りを早期発見でき、トラブル防止にもつながります。
対策:メンテナンス計画と費用の積み立て。点検や保証の確認。定期的な清掃。
平屋+屋上のデメリット④ 場合によって室内が暑くなる
一般的な傾斜のついた屋根の場合は室内と屋外の間に一定のスペースができるので、太陽から受ける熱が室内に伝わるのを防いでくれます。
一方で屋上の場合はすぐ下が室内となるため、太陽から受ける熱がそのまま伝わりやすくなり、夏場は熱くなる可能性があります。
その分冬は暖かいのですが、夏場はエアコンがないと過ごせない、あるいはエアコンの効きが悪くなるなどが懸念されます。
暑さ対策としては部屋自体の断熱性の向上や屋上への遮熱塗料の塗布、屋上緑化などである程度解決できます。
こちらも屋上をつくった経験のある業者を選ぶと適切な対策を行ってくれるので、十分に相談してみるとよいでしょう。
レジェンドホームではすき間のない発泡ウレタンフォーム断熱材「ダルトフォーム」を使用しています。
高断熱性の証である「HEAT20 G2グレード」に標準対応しているので、平屋に屋上をつくった場合の暑さ対策にもつながります。
対策:断熱性の向上。遮熱塗料。屋上緑化。経験豊富で信頼できる会社で建てる。
平屋+屋上のデメリット⑤ 太陽光発電をつけると屋上が狭くなる
平屋に太陽光発電を取り入れる際、通常は太陽光パネルを屋根に取り付けますが、屋上をつくる場合は太陽光パネルを屋上に設置することになります。
屋上に太陽光パネルの設置は可能ですが、その分庭などに使えるスペースが減り、屋上を有効活用できなくなる可能性が高くなります。
平屋に屋上をつくりさらに太陽光発電を取り入れたい場合は、どれくらいのスペースが双方に確保できるのか、どちらをより優先させたいかを検討しておく必要があります。
対策:スペースのバランスや優先度の確認が必要。
まとめ|平屋に屋上をつくる際のポイント
今回は平屋に屋上をつくる場合のメリットとデメリット、そしてデメリットへの対策についてお伝えしました。
平屋のマイホームを検討中で、敷地を有効活用させたい場合やプライベートな屋外空間が欲しい場合、環境への影響や災害時の避難なども考慮したい場合は、平屋に屋上をつくることも選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。
その際はメリットとデメリットを把握し、双方のバランスや優先順位を考えるとよいでしょう。
わからない部分はハウスメーカーや工務店の担当者や建築士など建築のプロにしっかり相談をし、理想のマイホームを実現させてください。
茨城で建てる大満足な注文住宅
レジェンドホームでは「建築家との家創りに確かな住宅性能を。」をコンセプトに、みなさんの家づくりをサポートさせていただきます。
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