家事動線の良い間取りのポイントとは|水回り集約・回遊動線で家事ラクを実現!
「忙しい毎日の家事を少しでもラクにしたい」
そのような思いから、家事動線を意識した間取りプランを検討される方が増えています。
本記事では、茨城県で注文住宅を手掛けているレジェンドホームが、水回りの集約化や回遊動線の採用など、家事がラクな間取りづくりのコツを具体的に解説します。
キッチンや洗面所、ランドリールームの位置関係による影響もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
このコラムのポイント |
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Contents
家事動線とは何か? 家事の効率と暮らしやすさを左右する動線計画
>施工実例 建築家と建てる注文住宅|茨城県守谷市 S様邸(2階建て)
家事動線とは、家事をする際の移動経路のことです。
具体的には、キッチンから食器棚、冷蔵庫、ダイニングテーブルまでの動き、洗面所から洗濯機、物干し場、収納スペースまでの動きなどが含まれます。
家事動線の最適化が、家事の効率アップや疲労軽減につながります。
つまり、家事動線は単なる移動経路ではなく、家事をスムーズに行うための重要な設計要素です。
間取りを検討する際は、家事動線を意識し、できるだけ無駄のない動線計画を立てましょう。
なぜ家事動線が重要なのか? 家事ラクな間取りがもたらすメリット
家事動線を意識した間取りは、家事の効率化だけでなく、ストレス軽減にもつながります。
毎日の家事を少しでもラクにできれば、時間的にも体力的にも余裕が生まれ、ご家族との団らんやリラックスタイムが増えるのがメリットです。
また家事動線が良い間取りは、将来的な暮らしやすさにも影響します。
子育て中は家事が多くなりがちですが、家事がラクな間取りなら、育児と家事の両立もスムーズです。
さらに、もしお身体が不自由になっても家事の負担が比較的少ないので、長く快適に暮らせる住まいになります。
家事動線にこだわれば、単に利便性を高めるだけでなく、日々の暮らしの質が向上します。
リビングの間取り事例や注意点をこちらの記事で確認できます。
>関連リンク:リビングの間取りで失敗しない!注意点や間取りアイデアを解説
家事動線が良い間取りのポイント
家事動線に優れた間取りのポイントは、主に5つあります。
- 水回りを集約して移動距離を短くする
- キッチンとパントリー、ダイニングを近づける
- ランドリールームや作業カウンターなどの家事スペースを確保する
- 回遊動線を取り入れて効率的な家事動線を実現する
- 適材適所の収納スペースでスムーズに片付け
順番に解説します。
水回りを集約して移動距離を短くする
家事動線を最適化するには、水回りの集約が重要です。
キッチン、洗面所、浴室、トイレ、洗濯スペースなどの水回りを近づけると、移動距離を最小限に抑えられます。
とくにキッチンと洗面所は頻繁に行き来するので、隣接させるのがおすすめです。
また後々の配管のメンテナンス性を考慮して、脱衣室などに点検口を設けておきましょう。
キッチンとパントリー、ダイニングを近づける
キッチン周辺の家事動線を考える際は、パントリーとダイニングの配置が重要です。
食材や調理器具の収納スペースであるパントリーは、キッチンの隣に設けるのが理想的です。
パントリーとキッチンの動線が短いほど、料理の準備や片付けがスムーズになります。
またキッチンとダイニングを近づけることで、配膳の動線を短縮できます。
キッチンに造作カウンターを設けてダイニングとして活用するのも良い方法です。
ご家族との会話を楽しみながら料理ができ、配膳もラクになります。
ただしアイランドキッチンなどのオープンな間取りにすると、キッチンの手元が見えて生活感が出るので、目隠しと開放感のバランスが大切です。
ランドリールームや作業カウンターなどの家事スペースを確保する
家事をスムーズに行うには、ランドリールームや作業カウンターがあると便利です。
ランドリールームを洗面所や脱衣室の近くに設けると、洗面台で予洗いした後の洗濯機への移動がスムーズになります。
作業カウンターをキッチンの近くに設けると、隙間時間でのデスクワークや裁縫など、さまざまな家事に活用できます。
ただし、ランドリールームや作業カウンターを設ける場合は、動線だけでなく収納スペースも十分に確保しましょう。
回遊動線を取り入れて効率的な家事動線を実現する
家事動線を考える上で、回遊動線を取り入れるのも有効です。
回遊動線とは、部屋をぐるりと一周できる動線のことで、一方通行の動線に比べて、スムーズに移動可能です。
ダイニング、キッチン、パントリー、洗面所と一周できる動線を確保すれば、家事の流れがスムーズになります。
またご家族が顔を合わせる機会も増え、コミュニケーションが取りやすくなります。
適材適所の収納スペースでスムーズに片付け
家事動線を最適化するには、収納スペースの確保も欠かせません。
適材適所に収納スペースを設けると、片付けが簡単になります。
たとえば、洗面所にはタオルや洗面用具の収納スペースを設けて、ランドリールームには洗剤や柔軟剤、アイロン台などの収納スペースを確保します。
また収納スペースを設ける際は、使い勝手だけでなく、デザイン性にも配慮しましょう。
使用頻度の高いものは見せる収納にして、細々したものは扉付きの収納にしまうことで、すっきりとした印象になります。
家事動線が良い注文住宅間取りの実例4選
家事動線の良い間取りの実例を4つ紹介します。
順番にみていきましょう。
パントリーのある2階建ての間取り事例
キッチンの奥にパントリーを設けた事例です。
パントリーに食材や調理器具を収納すると、キッチンをすっきりと保てます。
キッチンの造作カウンターと下がり天井をグレーのクロスで仕上げて、統一感のある空間を演出しました。
また洗面台のボウルが2つ設けたことで、ご家族が同時に身支度できて快適です。
パントリーによりキッチンまわりの収納力を上げて、スムーズな家事動線を実現した間取りです。
キッチンと水回りの配置を工夫した家事ラク間取り
キッチンの隣に洗面台などの水回りを集約して家事動線を短くしました。
>施工実例 建築家と建てる注文住宅|茨城県守谷市 K様邸(平屋+アルファ)
この間取りのメリットは、お料理中も洗濯ができる点です。
食器を洗っている間に洗濯機を回せるので、時短につながります。
食器を洗う際も、移動距離が短くて済むので、家事の負担が軽減されます。
忙しい共働き世帯や子育て世帯には、とくにおすすめの間取りです。
ゆとりある動線と収納を備えた家事動線の良い間取り
アイランドキッチンを採用して、キッチンを中心に回遊できる動線を実現した事例です。
>施工実例 建築家と建てる注文住宅|茨城県常総市 K様邸(平屋)
ご家族とのコミュニケーションを取りながら、スムーズに料理できるのが魅力です。
また、キッチン背面には扉付きの大容量収納を設けています。
食器や調理器具、食材ストックなどをまとめて収納できるので、キッチンをすっきりと保てます。
ゆとりある動線と収納を確保することで、ストレスフリーな家事ができる間取りです。
家事動線に優れたキッチンの2階建ての間取り事例
キッチンに円形のダイニングカウンターを設けているのが特徴的な間取り事例です。
一般的に、ダイニングカウンターは奥行きが狭くなりがちですが、円形にすることで、広く使えるようになります。
ご家族で一緒に食事をしたり、お子様の宿題を見たりと、多目的に活用できます。
カップボードの隣にはワークスペースを設けました。
家事をしながら、隙間時間で趣味やデスクワークができるので、時間を有効活用できます。
以下からレジェンドホームの他の施工事例をご確認いただけます。
ランドリールームやキッチンの配置が家事動線に与える影響
ランドリールームやキッチン、収納の配置は家事動線に大きく影響します。
- 洗濯動線を短縮するランドリールームの配置と設備
- キッチンとダイニング、収納の位置関係が料理動線に及ぼす影響
- 掃除や片付けをラクにする収納スペースの配置と工夫
それぞれ順番に解説します。
洗濯動線を短縮するランドリールームの配置と設備
ランドリールームを洗面所や脱衣所の近くに設けると、洗濯動線を最短化でき、洗面所や脱衣室を広々と使えます。
またランドリールームには、洗剤や柔軟剤、アイロン台などの収納スペースを確保しましょう。
収納スペースを設けると、洗濯に必要なアイテムをまとめて管理でき、家事効率がアップします。
さらにランドリールームにスロップシンクを設置すれば、汚れた衣類を洗濯機に入れる前に下洗いができ衛生的です。
キッチンと収納、ダイニングの位置関係が料理動線に及ぼす影響
キッチンとパントリーを隣接させると、食材の出し入れがスムーズになり、お料理時間を短縮できます。
また、キッチンとダイニングテーブルを近づけると、配膳の動線を最短化できます。
対面キッチンを採用するのも良い方法です。
お料理をしながらご家族とコミュニケーションを取れ、配膳もラクになります。
掃除や片付けをラクにする収納スペースの配置と工夫
掃除や片付けの負担軽減には、収納スペースの配置と工夫が欠かせません。
リビングや廊下には、掃除機やモップなどの掃除用具の収納スペースを設けると便利です。
奥行きの浅い収納に棚板の段数を多く設ければ、細々とした洗剤などのストックをラクに管理できます。
キッチンにはカップボード以外に、食材をストックするスペースを確保すると少し買いすぎた時でも綺麗に片付けられます。
収納スペースを適材適所に配置し、必要なものをサッと取り出せるようにしましょう。
スキップフロアなどのスペースの有効活用については以下の記事で詳しく解説しています。
>関連リンク:平屋とスキップフロアの相性は良いのか|活用方法や実例も徹底解説
まとめ
家事動線は、家事の効率と暮らしやすさを左右する重要な要素です。
家事動線を最適化するためには、水回りの集約化や回遊動線の採用、適材適所の収納スペースの確保などが有効です。
洗濯動線や料理動線、掃除や片付けの動線など、それぞれの家事に適した配置と設備の工夫が求められます。
間取り選びの際は、家族構成や暮らし方をしっかりと考え、理想の家事動線を実現できる間取りを探してみてください。
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