1.5階建て間取りのメリット・デメリットと実例紹介|平屋+αの空間活用のポイント

1.5階建ての自由で快適な間取りの注文住宅

注文住宅をお考えで、平屋と2階建ての間取り比較でお悩みではありませんか?

将来を見据えて「無駄な部屋はつくりたくない」でも、今の暮らしには「もう少し部屋が必要」という方も多いでしょう。

そこで今回は、平屋+αの空間づくりで注目を集める「1.5階建て」間取りの魅力や利便性、設計時の注意ポイントなどを解説します。

外観デザインや暮らしのイメージがわかる、おしゃれな施工実例も紹介しますので、ぜひプランニングの参考にしてみてください♪

 

このコラムのポイント
  • 1.5階建ては、平屋と2階建ての機能性や利便性をあわせ持つ間取りです。
  • 平屋+αの間取りでつくる、おしゃれな外観や便利な空間、動線設計のポイントを実例と合わせて見てみましょう。
  • 平屋や2階建てのどちらかに縛られない、効率的な間取りづくりで、ご家族のライフスタイルに合う暮らしを実現させましょう。

 

「1.5階建て」とは?間取りの特徴紹介

1.5階建て間取りの特徴(間取り・外観)|どんな家族におすすめ?

施工実例:建築家と建てる注文住宅|茨城県守谷市 N様邸(平屋+アルファ)

1.5階建ては、「平屋での暮らしが理想」だけど、「2階建てくらいの部屋数は確保しておきたい」というご家族におすすめの間取りです。

 

「1.5階建てはこんなご家族におすすめ」

  • 平屋を検討中で、収納スペースや部屋数が足りなくて困っている。
  • 2階建てほどの高い吹き抜けが欲しい。
  • ロフトではなく、十分な天井高がある部屋やクローゼットが欲しい。
  • 近隣に高い建物が多く、日当たりや風通しが心配。
  • 平屋を建てるだけの広い敷地面積がない。

 

平屋と2階建てのいいとこどり間取り

1.5階建ては、平屋+2階フロアを一部設ける間取りで、建築基準法上は2階建てとして扱われます。

生活がほぼ1階フロアで完結する平屋の魅力に加えて、1.5階建ての場合は、平屋よりも天井高が確保される分、より自由度の高い間取りが実現します。

また、外観づくりにおいてもシンプルな四角い平屋に、立体感やアクセントを持たせることができ、おしゃれで個性的なマイホームをお考えの方にぴったりです。

それでは、詳しく1.5階建ての特徴を見ていきましょう。

 

1.5階建てで活かしたいメリット

1.5階建ての間取りでは、以下のような大きなメリットが得られます。

 

  • 平屋よりも建築面積を抑えられる。
  • 1階だけで生活できる+必要な部屋数が確保できる。
  • 縦の広がりがダイナミックなLDKができる。
  • 2階から自然光をたっぷり取り込める。

 

平屋を建てる場合、広い土地の確保が必要です。

土地の「建ぺい率」や「容積率」は、実際に建てられる住まいの規模に影響するため、間取り設計の前に確認しておくのが理想的です。

  • 「建ぺい率」:敷地面積に対する建築面積(建物を上から見た時の面積)の割合
  • 「容積率」:敷地面積に対する建物の延べ床面積(各階の床面積合計)の割合

また平屋は、建築費用の中でも高い割合を占める、基礎や屋根の面積が大きいため、同じ延べ床面積の2階建てよりもコストが割合になると言われています。

しかし1.5階建てなら、平屋よりも小さな土地で、理想の延べ床面積を確保した家を建てやすいのがメリットです。

また、平屋のような上下階移動のない暮らしをベースにしながら、家族構成に合わせた部屋数や2階からの十分な採光・通風が得られるのも魅力です。

 

1.5階建てで注意すべきデメリット

1.5階建て間取りは、平屋と2階建てのいいとこどりができる一方で、以下のような注意点もあります。

 

  • 建築基準法上の2階建てとなるため、構造計算が複雑になる。
  • 間取りによっては、2階建てと変わらない=平屋のような暮らしができない。
  • 将来、2階フロアを使わなくなる可能性がある。

 

1.5階建て(2階建て)を建てる場合、2025年4月以降の建築基準法改正による「4号特例の縮小」に注意が必要です。

現行基準では、木造2階建て(延べ床面積500㎡以下)の場合、「4号特例」により、建築確認申請時の構造計算(耐震性の証明)は省略できます。

しかし、2025年からは木造2階建てが「新2号建築物」に分類されるため、構造計算が義務化されます。(200㎡以下の平屋では省略可能)

参考:国土交通省「2025年4月(予定)から4号特例が変わります」 (2023年10月版)

 

また、間取りや動線、窓の設計時には、ライフステージの変化や老後の暮らしを見据えた柔軟なプランや、効率的な日当たりや風通しの確保が求められます。

例えば、1階にLDKや水回りを集約化させて、子ども部屋や書斎、趣味室などを2階に配置するといった工夫を凝らして、平屋+αで暮らせるプランを検討してみましょう。

 

「1.5階建て」が快適な家族向け間取り・外観実例

それでは実際に、「ご家族が愛せる自由な家づくり」にこだわるレジェンドホームが手掛けた、1.5階建ての実例を紹介しましょう。

 

平屋のような外観がおしゃれ

シンプルモダンでかっこいい平屋のような外観

施工実例:建築家と建てる注文住宅|茨城県守谷市 K様邸(平屋+アルファ)

ホワイト×ブラックのツートンカラーが、モダンでおしゃれな印象の1.5階建ての外観実例です。

四角いシンプルな建物と緩やかな勾配屋根の2階建ての組み合わせが、周囲の景観とも調和しやすい優しいデザインになっています。

平屋風の外観は、安定感があって落ち着いた印象に仕上がるのが特徴です。

 

モデルハウスのような広々リビング

梁天井がおしゃれなモデルハウスのように広く優雅なリビング

施工実例:注文住宅|茨城県つくばみらい市 M様邸

1.5階建て間取りでは、2階の屋根までの高い吹き抜けがつくれるため、勾配天井の天窓やむき出し梁のダイナミックな空間づくりが楽しめます。

例えば、ご家族が集まるリビングに吹き抜けを設けて、モデルハウスのような開放的なデザインに仕上げたり、プライバシー性のある2階窓から自然光を取り入れたりできるのが魅力です。

 

勾配天井を活かした空間活用

勾配天井を活かした景色のいい吹き抜けと開放的な2階フロア

施工実例:建築家と建てる注文住宅|茨城県守谷市 K様邸(平屋+アルファ)

1.5階建て間取りでは、屋根の形状を楽しむ内装づくりもおしゃれです。

勾配天井の高さを活かした2階フロアは、お子様の学習や遊び場として活用できます。

LDKからのアクセスや見通しのいい間取りなので、リビングで過ごすご家族とのコミュニケーションもスムーズです。

1階からも2階からも楽しめる勾配天井の優雅な広がりと板張りデザインが、ナチュラルで温かい開放的な空間を演出してくれます。

 

自由に使える趣味の部屋

趣味や仕事、学習など、自由な使い勝手と開放的な景色が魅力の特別空間

施工実例:建築家と建てる注文住宅|茨城県守谷市 K様邸(平屋+アルファ)

1.5階建て間取りに中二階を設けた立体的で、遊び心のあるおしゃれな実例です。

完全な個室にしてしまわないことで、ロフトのような使い勝手と見通しが楽しめます。

2階の高さから見える外の景色を満喫しながら、自分だけの時間を過ごせる趣味室やワークスペース、お子様のスタディコーナーとして、多目的に活用できます。

 

レジエンドホームでは、ご家族が憧れる自由な間取りやデザインを実現させるため、耐震等級にもこだわる「テクノストラクチャーの家」をベースに、選び抜いた建築家がプロならではの目線で設計をサポートしています。

「平屋と2階建てプランをじっくり比較したい」などのご相談も、お気軽にお問い合わせください♪

問い合わせ

 

おしゃれで便利な「1.5階建て」間取りの活用法

おしゃれなデザインと使い勝手のいい1.5階建て間取りで優雅な暮らしを実現施工実例:注文住宅|茨城県つくばみらい市 M様邸

1.5階建ては、限られた土地面積を最大限に活かしつつ、ゆとりのある優雅なデザインも楽しめる自由度の高い間取りです。

そのため、アイデアや工夫次第で、ご家族のライフスタイルや将来設計に合う柔軟な間取りが実現します。

1.5階建てならではの間取りづくりのポイントを押さえて、ご家族らしいおしゃれで便利なマイホームを検討しましょう。

 

高天井の開放的な空間づくり

大空間をつくる大きな吹き抜けや、2階からの景色や日当たりが取り込める明るい空間づくりで、開放的な間取りに仕上げましょう。

2階フロアには、住まい全体の開放感を損なわないよう、1階からは見えない位置に大型収納や洗濯物が干しておけるサンルームなどを設けるのがおすすめです。

生活感のない間取りを演出しながら、必要な家事・収納スペースはしっかり確保する、1.5階建てならではの便利な空間活用を考えてみましょう。

 

平屋のように暮らす間取りをデザイン

1.5階建てを建てるなら、主な生活動線は1階に集約させるのが理想的です。

平屋のようにワンフロアで暮らせる利便性と、ご家族がいつでも近い距離でコミュニケーションが取れる安心感が保たれる住まいで、家事楽や家事シェアにも効果的な間取りが完成します。

ロフト付き平屋では、プライバシーが守られないというご家族にとっても、個室・半個室などが選びやすい1.5階建て間取りで、互いの時間や空間を尊重したい場合にもぴったりです。

将来的には、お子様の子ども部屋をご家族の趣味室や書斎として活用するのもいいでしょう。

 

将来を見越した個室の確保

平屋と2階建てのどちらを選ぶべきかお困りの方の多くは、「子ども部屋をいくつ確保すべきか」ということをお考えではないでしょうか。

これから、ご家族が増える予定のご家庭や、将来お子様が独立した場合の間取り変更に備えて、慎重になるケースがあるでしょう。

いずれにしても、ご家族が集まるリビングなどのパブリックエリアと、個室などのプライベートエリアは、近過ぎず離れ過ぎない位置にレイアウトするのがおすすめです。

1.5階建て間取りでは、上下階のゾーニングが緩やかな特徴を活かして、LDKからのアクセスや見通しを意識した、効率的な動線設計とコミュニケーションが取りやすい距離感を大切にしましょう。

 

まとめ: 「1.5階建て」間取りで理想の注文住宅を実現

活用の幅が広がる自由な1.5階建ての間取り

施工実例:建築家と建てる注文住宅|茨城県守谷市 S様邸

1.5階建て間取りは、家族構成やライフステージの変化に合わせて、自由で柔軟な暮らしをお考えのご家族にぴったりの家づくりプランです。

平屋の利便性や2階建ての機能性を活かすことで、どちらかでは発揮されないダイナミックなデザインや快適な使い心地が楽しめます。

土地の広さや建築条件も間取り設計に影響するため、初期段階から設計・建築のプロに、ご家族の家づくりに対するイメージや希望を相談しておくのがおすすめです。

茨城で建てる大満足な注文住宅

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