注文住宅の高窓選び|失敗しない設置場所と3つの注意点

注文住宅を計画する際、高窓の設置を検討されている方も多いのではないでしょうか。

高窓は採光や換気を効果的に行える一方で、設置場所や方法によっては後悔する可能性もあります。

本記事では、茨城県で注文住宅を手掛けているレジェンドホームが、以下をご紹介します。

 

このコラムのポイント
  • 高窓のメリットとデメリットをご紹介します。
  • 効果的に取り入れる事で空間を有効活用でき、防犯性も向上します。
  • 高窓を設置するのに効果的な場所と注意点も解説します。

 

高窓の設置を検討中の方は、ぜひ最後までお読みください。

 高窓とは?

>施工実例 建築家と建てる注文住宅|茨城県守谷市 K様邸(平屋+アルファ)

高窓(たかまど)とは、一般的な窓よりも高い位置に設ける窓のことです。

高い位置に窓を取り付けることで、光をより部屋の奥まで届けられます。

高窓は採光と換気の向上やプライバシーの確保に適した方法です。

高い位置にあるため、隣家や道路に面していても外部からの視線を気にせずに光を取り入れられます。

また一般的な腰窓では家具の配置が制限されますが、高窓であれば壁面を自由に使えます。

コンパクトな住宅でもインテリアの自由度が高まり、より快適な空間づくりが可能です。

高窓は機能性とデザイン性を兼ね備えた、現代の住宅設計において重要な要素です。

高窓の種類別の特徴

高窓には主に2つのタイプがあります。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

特徴 FIX(はめ殺し)窓 開閉式
開閉機能 なし(固定式) あり
主な目的 採光 採光と換気
気密性 高い やや劣る
断熱性能 優れている FIXタイプより劣る
メンテナンス 容易 やや手間がかかる
故障リスク 低い やや高い
開閉方式 開閉できない ハンドル式・電動式など

 

高窓の選択は、採光や換気の必要性や室内のデザインなどを考慮することが重要です。

高窓のメリットとデメリット

>施工実例 建築家と建てる注文住宅|茨城県守谷市 A様邸

高窓には、住空間の快適性を向上させる多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。

高窓の主なメリットとデメリットについて解説します。

高窓のメリット

高窓には主に以下のメリットがあります。

それぞれの特徴を比較表で見てみましょう。

高窓のメリット 効果
採光性の向上 ・天井近くに設置され、部屋の奥まで自然光を取り入れられる
・室内が明るくなり、開放感が生まれる
プライバシーの確保 ・高い位置にあるため、外部からの視線を気にせず光を取り入れられる
・道路に面した部屋や隣家が近い場合に有効
・環境によってはカーテンなしでも快適に過ごせる
効率的な換気 ・開閉式の高窓は室内上部の空気を効果的に排出できる
・室内の空気を入れ替えやすくなる
壁面の有効活用 ・高窓の下の壁面を家具配置などに利用可能
・インテリアの自由度が高まる
・収納スペースの確保
防犯性の向上 ・窓が高い位置にあり、侵入が困難になる
・スリット状の細い窓にするとさらにセキュリティが強化される

 

メリットを活かすことで、より快適で機能的な住空間を実現できます。

ただしご自宅の周辺環境や生活スタイルによって効果は異なるため、専門家と相談しながら高窓の配置を検討することをおすすめします。

高窓のデメリット

高窓にはメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。

高窓のデメリット 対策
・高い位置にあるため日常的な清掃がしにくい
・外側の窓ガラス清掃には専用の道具が必要
・高所用の掃除道具の使用
・定期的なプロによる清掃サービスの利用
・開閉式の場合、手が届きにくく操作が不便に感じる可能性がある
・電動式は便利だが、コストが高くなる
・電動式の開閉システムの導入
・リモコン操作可能な製品の選択
・断熱性能が不十分な場合、冬に結露が発生しやすい ・断熱性能の高い窓を採用する
・高い位置にあるため、カーテンやブラインドの取り付けが困難 ・曇りガラスやフロストガラスなどを採用
・ロールカーテンの設置

 

高窓の設置を検討する際は、メリットとデメリットを十分に考慮し、ご自宅の設計や生活スタイル、予算に合わせて選択しましょう。

高窓の設置におすすめの場所

>施工実例 建築家と建てる注文住宅|茨城県常総市 K様邸(平屋)

高窓は適切な場所に設置することで、より効果を発揮します。

高窓の設置におすすめの場所と理由について解説します。

道路に面した部屋

道路に面した部屋は、プライバシーと採光のバランスがとくに重要です。

高窓を利用することで、外部からの視線を気にすることなく、自然光を室内に取り入れられます。

一般的な腰窓や掃き出し窓とは異なり、高窓は高い位置により、道路からの視線を遮ります。

カーテンやブラインドなどの目隠しを常時使用する必要がなくなり、より開放的で明るい空間を実現可能です。

リビング・ダイニング

リビング・ダイニングに高窓を設置すると、隣家や外部の通行人を気にせずにくつろげる空間を作れます。

自然光が天井から差し込むことで、室内全体が柔らかな明るさに包まれ、心地よい雰囲気が生まれます。

とくに吹き抜けと組み合わせた高窓の設置は効果的です。

天井高を活かした開放的な空間デザインにより、室内に自然光と風を取り入れられます。

ただしテレビの上部に設置する場合は、画面への映り込みや反射を考慮する必要があります。

対策として曇りガラスやフロストガラスの使用、あるいは電動ブラインドの設置などが効果的です。

キッチン

キッチンは作業スペースとして十分な明るさが必要です。

とくに、壁付けキッチンなど手元が暗くなりがちな間取りの場合は、高窓の設置がおすすめです。

天井近くからの自然光により、キッチン全体を照らせます。

キッチン背面のカップボードの上部に高窓を設けると、作業スペースを明るくしつつ、収納スペースも確保できます。

寝室

寝室に高窓を適切に設けると、より快適で機能的な空間になります。

東向きに高窓を設けると朝日の柔らかな光が部屋に差し込み、自然な目覚めを促します。

朝日を浴びることは体内時計の調整にも役立ち、生活リズムを整えやすくなる効果も。

一方で街灯が近くにある立地では、睡眠の質に影響を与える可能性があるので注意が必要です。

光を遮るには、ロールスクリーンの設置や曇りガラスの採用が効果的です。

洗面室

洗面室は、一日の始まりと終わりに欠かせない、生活する上で重要な空間です。

高窓を洗面室に取り入れることで、開放感とプライバシー性の2つの要素を両立させられます。

天井近くに設置された高窓は、外部からの視線を遮りながら自然光を室内に取り入れられます。

洗面台の上部に高窓を配置することは、とくに効果的な設計方法です。

洗面台の上に配置することで、壁面を収納スペースとして活用しつつ、頭上からの光で顔や手元を明るく照らせます。

高窓から差し込む朝の光は、身支度の時間を心地良いものに変え、一日の活力を与えてくれます。

トイレ

トイレは、住空間の中でもとくにプライバシーが重視される場所です。

高窓を採用することで、プライバシーを確保しつつ圧迫感を軽減できます。

天井近くに設けられた窓は、視線を上に誘導することで空間に縦方向の広がりを感じさせ、より開放的な印象を与えられます。

とくにスリット状の細い高窓は、トイレ空間に適した選択肢の一つです。

細い形状は、必要最小限の開口部で十分な採光を確保しつつ、外部からの視線を遮る効果があります。

さらに、開口部が小さいスリット状の高窓は防犯性の向上にも寄与します。

とくに1階にトイレがある場合に重要なポイントです。

高窓を設置する際の注意点

>施工実例 建築家と建てる注文住宅|茨城県守谷市 S様邸(2階建て)

高窓を設置する際には、3つの注意点があります。

  • 壁と窓のバランスを考える
  • 方角と隣家の状況に注意する
  • 必要に応じてロールスクリーンを設置する

順番に解説します。

壁と窓のバランスを考える

高窓を設置する際は、壁と窓のバランスに考慮する必要があります。

大きな壁面は部屋に落ち着きを与えてくれます。

高窓は複数の箇所ではなく、ポイントを絞って設置するのが効果的です。

また設置する家具とかぶらないように、高窓の大きさや位置を事前にイメージしておくことが重要です。

方角と隣家の状況に注意する

高窓の設置位置を決める際は、方角と隣家の状況に十分注意を払う必要があります。

外部の視線に考慮したい位置に高窓を設けることで、プライバシーを確保できます。

また、西日が強く差し込む位置はまぶしいため避けた方が無難です。

一方で北側に設けると一日中安定した光を取り入れられるため、理想の配置といえます。

必要に応じてロールスクリーンを設置する

高窓の機能をさらに向上させるため、必要に応じてロールスクリーンを設置することをおすすめします。

プライバシーを確保したい場合や、西日が強い部屋などでは、ロールスクリーンで遮光することが効果的です。

開閉方法には電動式とチェーンによる手動式があり、使いやすさや予算に応じて選択できます。

とくに吹き抜けに高窓を設ける場合は、ロールスクリーンの取り付けに足場が必要になることがあります。

無駄な工事費用を発生させないためにも、事前に業者と相談し、工事中に取り付けてもらうのがおすすめです。

まとめ

効果的に高窓を取り入れることで、明るい住宅でご家族で快適にお過ごしいただけます。

本記事でお伝えした高窓のポイントが、理想の住宅を実現する参考になれば幸いです。

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