クローゼットのおすすめ間取り|種類や奥行きで決める
新築戸建て住宅は、アパートやマンションに比べて収納の量が多く確保できるのが特徴です。
しかし「どんな種類があるの?」「おすすめの間取りが分からない…」と迷われるケースもあります。
そこで本記事では、茨城県で注文住宅を手掛けているレジェンドホームが、新築クローゼットのおすすめの間取りについてご紹介していきます。
このコラムのポイント |
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この記事を読むとクローゼット計画のヒントを得られるので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
クローゼットに最適な間取りが知りたい
クローゼットの配置や広さ、使いやすさなどは、住まいの全体的な動線や収納スペースとのバランスを考慮する必要があります。
そのため新築計画において、クローゼットの間取りに迷ってしまうケースは比較的多いです。
将来のライフスタイルや家族構成の変化に対応できるように設計コンセプトを練ることが必要で、柔軟な収納計画が求められる場合もあります。
間取りではクローゼットが後回しになりがちですが、ぜひしっかり計画してみましょう。
>関連リンク:建築家と家を建てるには?5つの方法とメリットデメリット|対策・実例もご紹介
クローゼットの種類①奥行45~60㎝
奥行45~60㎝のクローゼットは、比較的コンパクトなスペースに配置できるため便利です。
壁面クローゼット
壁面クローゼット(奥行45~60cm)は、部屋のスペースを無駄に使うことなく収納を確保できます。
衣類をハンガーにかけたり、棚や引き出しを設置したりするのにちょうど良いサイズです。
60cmの奥行があれば衣類がスムーズに収まり、使いやすい収納スペースが確保できます。
ただし収納する物の種類によっては、スペースが制約されることがあるため注意しましょう。
特に大型の衣類やバッグ、コートなどの厚みがあるものは、45cmの奥行では収まりにくい可能性があります。
クローゼットの種類②奥行140~160㎝以上
ここでは、奥行140~160㎝以上のクローゼットについてご紹介します。
ウォークインクローゼット
ウォークインクローゼットは、中に入って歩ける程度の広さがある収納です。
独立した部屋として設置され、衣類や靴、バッグ等を整理しやすい大容量のスペースとなります。
一般的にはベッドルームや洗面所に近い位置に配置することで、日常的な動線がスムーズになります。
ただし配置を間違えると使いにくくなることもあるため、間取り計画が重要です。
ウォークスルークローゼット
ウォークスルークローゼットとは、中を通り抜けられるタイプの収納です。
具体的には2つの部屋(例えば寝室と脱衣所やサニタリーなど)の間に配置されることが多く、スムーズな移動ができます。
狭い場所でも効率的に収納を確保しつつ動線の一部になるため、スペースを有効活用したい場合におすすめです。
ただし通り抜け可能な構造上、家族のプライバシーが損なわれてしまう可能性があります。
着替えを行うことが想定される場合には、鍵を設置する等の対策を行いましょう。
ファミリークローゼット
ファミリークローゼットとは、家族全員分の衣類をまとめて収納できるタイプのクローゼットのことを指します。
一つの大きなクローゼットを共有することで、全員の衣類や持ち物を一括して整理・収納することが可能です。
これにより家事動線が短くなり、洗濯物をまとめて収納しやすくなります。
ただし多人数で共有するため、整理整頓が求められます。収納の仕方にルールを設けたり、各自のスペースを明確にしたりすることが大切です。
クローゼットにおすすめの間取り
ここでは、クローゼットにおすすめの間取りについてご紹介します。
寝室の横
寝室の横にウォークインクローゼットを配置するプランは、非常に利便性の高い間取りです。
衣類をすぐに取り出せるため朝の支度や夜の着替えがスムーズに行えるようになり、時間の短縮につながります。
ただし寝室の横に配置する場合、扉の開閉が寝室からの視界や動線に影響することがあるため、適切な仕切りや扉の配置を考えることが大切です。
洗面所の横
洗面所の横にクローゼットを配置することで、洗濯物を干してからすぐに収納できる動線が確保されて家事の手間が省けます。
また入浴後にすぐ着替えができるため、生活がスムーズになるのもメリットです。
ただし洗面所の近くは湿気が多くなるため、クローゼット内の換気や湿気対策が重要です。
通気口や除湿機を設置して、衣類がカビないように工夫しましょう。
ランドリールームの横
ランドリールームの横にクローゼットがあると、洗濯物を乾かしてからすぐに収納できるため家事が非常にスムーズに進みます。
特にアイロン掛けや畳む作業もランドリールームで行う場合、短い移動距離で済むため効率的です。
ただしランドリールームは湿気が発生しやすいため、クローゼットに湿気がこもらないようにする対策しましょう。
換気を十分に行い、必要に応じて除湿機や調湿材を使用するのがおすすめです。
廊下
廊下にクローゼットを配置することで、居室スペースを削らずに収納を確保できます。
廊下が長いタイプの間取りでは、デッドスペースを有効に使うことができます。
ただし廊下は通行スペースでもあるため、クローゼットの扉の開閉が通行の邪魔にならないような工夫が必要です。
具体的には、スライド式の扉を採用することでスペースを有効に使えます。
玄関横
玄関横のクローゼットは、外出時にコートや靴、バッグなどをすぐに出し入れできるため便利です。
帰宅後も上着や荷物をすぐにしまえるため、玄関が散らかりにくくなります。
ただし靴やアウター、バッグなど多くの物を収納する可能性がある場合には、十分な容量を確保することが重要です。
収納力が不足すると、玄関周りが雑然としてしまいます。
クローゼット計画の注意点
ここでは、クローゼットを計画する際の注意点についてご紹介します。
照明・換気計画を施す
クローゼット内は窓がないことが多く、暗くなりがちです。
そのため適切な照明を設置することで、衣類や小物を探しやすくしましょう。
天井の照明だけでなく棚の下などに間接照明を取り入れれば、おしゃれに演出することも可能です。
そして必要に応じてセンサー式の自動点灯を導入すると、無駄な消費電力を抑えられて消し忘れ防止にもつながります。
また湿気によるカビの発生リスクを抑えるには、換気扇や通気口を設けて適切な換気を行うことが重要です。
特に玄関横や洗面所、ランドリールーム近くのクローゼットでは、湿気対策が求められます。
可変棚にすると便利
可変棚は高さを調整できるため、収納する物の大きさや季節によって自由にレイアウトを変更できます。
例えばバッグ類を収納するために棚を高くするなど、ライフスタイルに合わせた使い方が可能です。
ただし可変棚は使い方によって負荷がかかることがあるため、棚板の強度や金具の耐久性をしっかり確認することが重要です。
重い物を収納する場合、丈夫な素材を選ぶと長期間安心して使用できます。
家族のプライバシーに配慮する
特にファミリークローゼットの場合には、収納する衣類や小物が見えやすくなるためプライバシーへの配慮が必要です。
具体的には家族それぞれが自分の物を整理・保管できるように、個別のクローゼットや専用スペースを設けるのがおすすめです。
またクローゼットの扉や位置を設計する際には、他の家族がプライベートな空間に出入りしなくても良い動線を考えることが重要です。
寝室近くのクローゼットの場合には、共有スペースと個人スペースのバランスに注意するようにしましょう。
まとめ
本記事では、クローゼットの間取り計画方法についてご紹介しました。
項目別にまとめているので、取り入れやすい部分から真似してみてはいかがでしょうか?
今回紹介した内容を、間取りを検討する際の参考としていただけると幸いです。