後悔を防ぐために知るべきテクノストラクチャーの欠点
パナソニック独自の耐震木造住宅工法「テクノストラクチャー」を検討中で、後悔しないか不安を感じていないでしょうか。
後悔を防ぐためには、テクノストラクチャーの欠点やメリットを詳しく把握したうえでの検討が重要です。
本記事では、実際に茨城県守谷市周辺でテクノストラクチャーの家をご提案しているパナソニック ビルダーズ グループ加盟店の「レジェンドホーム」が、以下の内容を紹介します。
このコラムのポイント |
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テクノストラクチャーの家を建てるかお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
テクノストラクチャーで後悔する可能性がある欠点
テクノストラクチャーには、知らなければ後悔する可能性がある以下の欠点があります。
- 国産材や無垢材を使えない場合がある
- 費用が割高な場合がある
- 断熱性能や省エネ性能を軽視して冬に寒いと感じる場合がある
紹介する内容を押さえることで、より理解を深めて後悔しないための対策ができます。
国産材や無垢材を使えない場合がある
テクノストラクチャーには、構造計算どおりの安定した強度を実現するために設けられた規定基準があります。
構造計算とは、建築物の安全性を確かめるために、建築基準法令に基づいて国土交通大臣が定めた方法で行う構造に関する計算です。
国産材や無垢材をご希望でも、基準に適合しない場合は使用できません。
木材の種類で施工方法や費用が異なる場合があるため、ご希望がある場合は住宅会社にご相談ください。
フローリングやなど、内装に国産材や無垢材を使用することは可能です。
費用が割高な場合がある
テクノストラクチャーの家は、以下の理由でローコスト住宅と比べて建築コストや坪単価が高くなる場合もあります。
- パナソニック独自の高強度部材を使用する
- 簡易な壁量計算ではなく構造計算を実施する
もっとも、パナソニック独自の部材は製造元であるパナソニック(関連会社含む)から直接仕入れるため、商社や卸業者を経由する際に生じる中間マージンはありません。
大手ハウスメーカーと比べて、割安な費用で高い耐震住宅を実現できる可能性があります。
なお、テクノストラクチャーの家を建てるための費用は、住宅会社によって異なります。
費用の詳細は、茨城県守谷市周辺でテクノストラクチャーの家を手掛けるレジェンドホームへお問い合わせください。
断熱性能や省エネ性能を軽視して冬に寒いと感じる場合がある
注文住宅一般の注意点ですが、断熱性能や省エネ性能を軽視した結果、冬に寒いと感じるケースもあるようです。
そもそもテクノストラクチャーの家は、断熱性能や省エネ性能が固定されていません。
断熱性能や省エネ性能は、お施主様と住宅会社が話し合って決めます。
冬でも暖かく快適な暮らしの実現には、断熱性能や省エネ性能にこだわりを持つ住宅会社を選ぶことも有効です。
経済的で快適な省エネ住宅をご希望の方は、ZEHビルダーであるレジェンドホームにご相談ください。
テクノストラクチャーのメリット
テクノストラクチャーには多くのメリットがあり、本記事では以下を紹介します。
- 地震で倒壊した事例は確認されていない
- 基準の1.75倍の地震力で全棟許容応力度計算を実施する
- 388項目に及ぶ厳しい独自基準でチェックする
- テクノダンパーで繰り返す地震に耐える
- 我が家のプランで巨大地震後に住み続けられる強さを確認する
- ヨコにもタテにものびやかな広々大空間を実現できる
デメリットとあわせて確認し、テクノストラクチャーの家を建てるかどうかの判断にお役立てください。
地震で倒壊した事例は確認されていない
テクノストラクチャーの家は1995年6月の発売開始以降、以下のとおり最大震度7を観測した多くの大地震を経験しても、倒壊した事例は確認されていません。
- 2004年10月23日:新潟県中越地震
- 2011年3月11日:東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
- 2016年4月14日:熊本地震
- 2018年9月6日:北海道胆振東部地震
- 2024年1月1日:能登半島地震
<出典>パナソニックの住まい・くらし方情報「すむすむ」|テクノストラクチャー 南海トラフ地震対策|Panasonic
<出典>パナソニック アーキスケルトンデザイン株式会社|テクノストラクチャー工法の建物の令和 6 年能登半島地震における被害状況のご報告
特に、122,050棟の住宅が全壊した「東日本大震災でも倒壊しなかった家」である点は注目に値します。
<出典>総務省消防庁|平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の被害状況(令和6年3月1日現在)
テクノストラクチャーは、建築基準法の目標とされる「震度6強から震度7程度の地震に対しても、人命に危害を及ぼすような倒壊等の被害を生じない」が忠実に守られている工法です。
基準の1.75倍の地震力で全棟許容応力度計算を実施する
テクノストラクチャーでは、原則として建築基準法の1.75倍の地震力を想定して許容応力度計算を実施します。
許容応力度計算とは、想定する地震力に各部材が負けないかを確認する詳細な構造計算です。
許容応力度計算は詳細な計算で比較的安全性の高い家づくりができると考えられていますが、一般的な木造住宅では義務付けられていません。
ちなみに、2025年4月から建築基準法などの改正が予定されていますが、提出書類の追加や壁量計算の精緻化などが図られているのみで、新たに許容応力度計算が義務付けられるものではありません。
1.75倍の地震力で許容応力度計算を実施するテクノストラクチャーの家は、より地震に強い家を実現しやすいことがわかります。
388項目に及ぶ厳しい独自基準でチェックする
テクノストラクチャーは、単に大きな地震力を想定するだけでなく、より広範囲で細かく耐震性をチェックします。
計算基準 | チェック項目数 |
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一般的な木造住宅 (仕様規定) |
約10項目 |
建築基準法の許容応力度計算 | 約200項目 |
テクノストラクチャー | 388項目 |
※記載した値は目安です。
法律より厳しく、かつ広範囲に住宅の耐震性をチェックする点が、テクノストラクチャーの特徴です。
テクノダンパーで繰り返す地震に耐える
テクノストラクチャーでは、パナソニックが独自開発した地震の揺れを吸収する制震システム「テクノダンパー」を採用できます。
テクノダンパーを採用して地震による住宅の揺れを抑えることで、以下の効果を期待できます。
- 家具の転倒などによる被害を抑える
- 損傷を抑えることで地震後も耐震性を維持し、安心して住み続ける
テクノダンパーは、将来起こりうる繰り返す巨大地震への備えとして有効です。
耐震+制震住宅をご希望の方は、茨城県守谷市周辺でテクノストラクチャーを手掛けるレジェンドホームにご相談ください。
我が家のプランで巨大地震後に住み続けられる強さを確認する
「テクノストラクチャーの家」に限らず、設計プランなどによって耐震性は1棟ずつ異なります。
そのため、テクノストラクチャーでは個別のプラン(我が家のプラン)で巨大地震後に住み続けられる強さをシミュレーションします。
過去の地震そのままではなく、より厳しさを追及した震度7相当の地震波で3回シミュレーションする点も特徴です。
過去の地震ではなく、将来起こりうる未知の地震に耐えられるかを検証できます。
ヨコにもタテにものびやかな広々大空間を実現できる
テクノストラクチャーは一般的な木造住宅より強い梁を使うため、柱と柱の間隔を最大約10mまで広げられるほか、最大天井高も約3.8mと高い水準です。
大空間リビングはもちろん、スキップフロアや吹き抜けなどヨコにもタテにものびやかな広々大空間を実現できます。
一部では、テクノストラクチャーのメリットは耐震性よりも大空間を実現できる間取りの自由度の高さだと評価されるほどです。
※地域やプランによっては対応できない場合があります。詳しくはご相談ください。
本記事で紹介していないものも含め、テクノストラクチャーのメリットについては以下の記事でも解説しています。
テクノストラクチャーに関するよくある質問
テクノストラクチャーに関するよくある質問について、パナソニックの厳しい審査基準や施工研修をクリアしたパナソニック ビルダーズ グループ加盟店「レジェンドホーム」がお答えします。
テクノストラクチャーはやめた方がいいですか?
柱に使用する木材に特別のこだわりをお持ちの方を除いて、テクノストラクチャーはおすすめできる工法です。
鉄が錆びる可能性はありませんか?
可能性がないとは言い切れませんが、防錆に優れた溶融亜鉛めっき処理を施し、住宅性能表示制度の劣化対策等級3(最高等級)の防錆基準をクリアしています。
劣化対策等級3は、通常想定される自然条件と維持管理の条件下で、おおむね75~90年まで大規模な改修工事が不要と認められる水準です。
<出典>平成13年8月14日国土交通省告示第1346号(日本住宅性能表示基準)
パナソニック製以外の建材や設備は使えますか?
テクノストラクチャー工法に欠かせないものを除き、住宅会社と相談してパナソニック製以外の建材や設備を採用できます。
木と鉄の熱膨張率の差による悪影響はありますか?
温度変化で木や鉄が伸縮する長さは異なるものの、通常環境下で悪影響は生じないことが確認されています。
<出典>パナソニック アーキスケルトンデザイン株式会社|工法の詳細について
テクノストラクチャーにリフォームできますか?
他の工法で建てられた住宅は、テクノストラクチャーにリフォームできません。
「テクノストラクチャーの家」は、新築時にご検討ください。
まとめ
テクノストラクチャーは、使用できる部材に制限がある点に注意が必要です。
一方で、お施主様の個別プランについて法令より厳しい条件かつ広範囲に耐震性をチェックするため、根拠のある強さを実現できます。
断熱性能や気密性能、省エネ性能などは、住宅会社と話し合って決めることも理解しましょう。
本記事で紹介した内容が、テクノストラクチャーの家について後悔を防ぐための参考となれば幸いです。
茨城で建てる大満足な注文住宅
レジェンドホームは、「建築家との家創りに確かな住宅性能を。」をコンセプトに家づくりをサポートさせていただきます。
住まいづくりは生涯に何度もない大きな買い物であり、大きな夢です。
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