吹き抜けリビングのメリットとデメリット徹底比較|間取り実例、寒さ対策のコツ
吹き抜けのあるリビングは開放的な空間を演出でき、ご家族のコミュニケーションを活発にします。
一方で冬の寒さや夏の暑さ、音や匂いの広がりやすさなどのデメリットもあるのが実情です。
本記事では、茨城県で注文住宅を手掛けているレジェンドホームが、吹き抜けリビングのメリットとデメリットを徹底的に比較し、快適に暮らすための寒さ対策や間取りの工夫について詳しく解説します。
吹き抜けリビングに憧れを抱きつつも、デメリットが気になっている方は必見です。
おしゃれな間取り実例もご紹介するので、参考にしてください。
このコラムのポイント |
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Contents
吹き抜けリビングのメリット
吹き抜けリビングのメリットは、主に5つです。
- 開放感のある明るい空間を作れる
- 家族間のコミュニケーションが活発になる
- 自然光を取り入れやすく、温かみのある空間になる
- リビングに立体感をもたらし、おしゃれな雰囲気を演出
- 室内の温度を一定に保ちやすくなる
順番に解説します。
開放感のある明るい空間を作れる
吹き抜けリビングは、天井が高く広々とした空間を演出できます。
上下階の空間がつながることで、開放感のある明るい雰囲気を演出できるのが特徴です。
リビングが明るく開放的だと、ご家族みなさんが自然と集まりやすく、くつろぎの空間として吹き抜けリビングは最適です。
家族間のコミュニケーションが活発になる
吹き抜けリビングでは、1階と2階の空間がつながっているため、ご家族間のコミュニケーションが活発になります。
たとえば、キッチンでのお料理中やリビングでくつろいでいるとき、2階で勉強したり遊んだりしているお子様に声をかけやすくなります。
「ただいま」「おかえり」の言葉が家中に響き渡り、コミュニケーションが増えることで、家族の絆が深まりやすい間取りです。
自然光を取り入れやすく、温かみのある空間になる
吹き抜けリビングは天井が高い分、窓のサイズを大きく取れます。
自然光をたっぷりと取り入れられ、温かみのある空間を演出できるのが魅力です。
太陽の光が降り注ぐ明るいリビングは、心地よい開放感に包まれ、リラックスできる雰囲気を作り出します。
日中は照明に頼らずに過ごせるので、省エネ効果も期待できますね。
リビングに立体感をもたらし、おしゃれな雰囲気を演出
天井が高く縦方向の空間を活かせるので、部屋に立体感を与えられるのも吹き抜けリビングの魅力です。
高い天井と開放的な空間が、ダイナミックでおしゃれな雰囲気を演出してくれます。
吹き抜け部分に間接照明や複数のペンダントライトを設置すれば、よりいっそう豪華で洗練された空間になりますよ。
吹き抜けを利用したおしゃれな空間作りは、家族だけでなくゲストをもてなす際にも喜ばれます。
室内の温度を一定に保ちやすくなる
吹き抜けリビングは、室内の温度を一定に保ちやすいのがメリットです。
高気密・高断熱の仕様にすると、1階と2階の温度差が小さくなり、家中を快適な温度に保てます。
効率的な空調管理により光熱費が節約でき、吹き抜けによる自然の通風や上昇気流を利用した空気の循環も、温度を一定に保つ効果があります。
吹き抜けと相性の良いスケルトン階段のメリット・デメリットはこちらの記事で確認できます。
>関連リンク:スケルトン階段で後悔しないための完全ガイド|メリット・デメリットと対策を解説
吹き抜けリビングのデメリット
吹き抜けリビングのデメリットとは以下の5つです。
- 冬は寒く、夏は暑くなりやすい場合もある
- 音や匂いが広がりやすい
- メンテナンスや掃除が手間になる
- 2階の居住スペースが減る
- 窓の外に建物があると光を取り入れにくい
デメリット対策も一緒にご紹介します。
冬は寒く、夏は暑くなりやすい場合もある
吹き抜けリビングは、冬は暖かい空気が上昇し、1階が寒くなりがちで、逆に夏は2階が暑くなる傾向にあるため、温度管理に注意が必要です。
対策としては、高気密・高断熱の家にすることが効果的です。
優れた断熱材や、気密性を高める建材を使用すると、温度変化を抑えられます。
また、窓は断熱性能の高いLow-Eペアガラスを採用し、断熱タイプと遮熱タイプを使い分けるのがおすすめです。
冷暖房の効率を上げて快適な温度環境を保つ工夫が、吹き抜けリビングをより快適にします。
音や匂いが広がりやすい
吹き抜けリビングは、音や匂いが広がりやすく、リビングでの会話や調理の匂いが2階まで届きやすいです。
音対策としては、寝室や子ども部屋に防音性能の高い建具を用いるのがおすすめです。
防音ドアを採用すれば防音性を高められるので、リビングでのご家族の会話が睡眠や勉強を妨げません。
お料理の匂い対策としては、レンジフードの換気性能を高めたり、キッチンのレイアウトを工夫したりする方法があります。
対面式キッチンであっても、セミオープンレイアウトやコンロ前に壁をつくるなどのレンジフードの効率を高める間取りが有効です。
メンテナンスや掃除が手間になる
吹き抜けリビングは、メンテナンスや掃除に手間がかかります。
吹き抜け部分は高所にあるため、掃除がしづらく、ホコリがたまりやすいです。
清掃の際は高所掃除用のモップを使えば、ある程度は楽に掃除ができます。
照明器具のメンテナンスも大変ですが、壁にブラケットライトやスポットライトを設置すれば、電球の交換が楽になります。
掃除やメンテナンスのしやすい家づくりを心がけることが大切です。
2階の居住スペースが減る
吹き抜けリビングのある家は、1階の天井が高くなる分、2階の床面積が減少します。
コンパクトな敷地面積に建てる場合は、空間を有効活用してください。
たとえば、階段下や廊下などのスペースを収納として活用する方法があります。
デッドスペースを有効活用すると、収納力を上げられます。
ウォークインクローゼットやロフトなどの大容量収納を設けるのもおすすめです。
窓の外に建物があると光を取り入れにくい
吹き抜けリビングは、隣家との距離が近いと、吹き抜けの窓から十分な光が取り入れられない場合があります。
採光への配慮としては、中庭を設けたり、道路に面してリビングを配置したりして窓の外に光が差す空間を確保するのが有効です。
吹き抜けリビングの寒さ対策と電気代節約のコツ
吹き抜けリビングの寒さ対策と電気代節約のコツを4つご紹介します。
- 高気密・高断熱の家づくりで快適性を確保
- エアコンの選び方と設置位置の工夫
- シーリングファンで温度ムラを解消
- カーテンで冷気や熱の侵入を防ぐ
快適に過ごすための工夫を知って、寒さや光熱費の悩みを解消しましょう。
高気密・高断熱の家づくりで快適性を確保
吹き抜けリビングの寒さ対策として、高気密・高断熱の家づくりがおすすめです。
高性能な断熱材や気密性の高い窓を採用し、外気の侵入を防ぎ、熱の流出を抑えることで、室内の温度変化が緩やかになります。
床や屋根、壁の断熱性能の向上とあわせて、結露対策も重要です。
エアコンの選び方と設置位置の工夫
吹き抜けリビングの寒さ対策には、吹き抜け部分の高さを考慮し、実際の部屋の広さ+αの性能を有するエアコンを選定しましょう。
(例)20帖の場合は22帖用のエアコン・22帖の場合は24帖用のエアコンなど。
エアコンの暖房能力が不足すると、下階が十分に温まりません。
また、設置位置は吹き抜け下の壁面が理想的です。
エアコンの設置位置を吹き抜けの高い位置にすると、フィルターの清掃などお手入れがしにくくなるので注意しましょう。
シーリングファンで温度ムラを解消
吹き抜けリビングの温度ムラ対策として、室内の空気を撹拌して温度差を解消できるシーリングファンの導入が有効です。
冬は暖かい空気を下に循環させ、足元の冷え対策になり、夏は涼しい風を送り快適に過ごせます。
エアコンと併用することで、冷暖房の効率アップが期待できます。
省エネ効果も高く、電気代の節約にもつながるのが魅力です。
カーテンで冷気や熱の侵入を防ぐ
吹き抜けリビングの大開口の窓には、冬は厚手のカーテンで冷気をシャットアウトし、夏は遮光カーテンで日差しを遮ることが大切です。
断熱性の高いハニカムシェードなども、窓際の温度変化を和らげるのに役立ちます。
窓周りの工夫次第で、快適性をグンと高められます。
リビングの間取りを考える上での注意点と解決策を、こちらの記事で紹介しています。
>関連リンク:リビングの間取りで失敗しない!注意点や間取りアイデアを解説
吹き抜けリビングのおしゃれな間取り実例
吹き抜けリビングのおしゃれな間取り実例を3つご紹介します。
インテリアのアイデアも一緒にお伝えするので、参考にしてください。
二階廊下を設けて、プライバシーと快適性を確保した吹き抜け
2階に廊下を設けることで、2階の個室へのアクセスをスムーズにしつつ、プライバシーを確保した実例です。
>施工実例 建築家と建てる注文住宅|茨城県守谷市 S様邸(2階建て)
廊下にはガラス手すりを用いることで、採光を損なわずに済むのがポイントです。
ダウンライトやスポットライトに加え、ライン状の間接照明を設置し、空間に奥行きを出しました。
プライバシーを確保しながら、開放感も演出できる理想的な間取りです。
化粧梁と勾配天井の吹き抜けで開放的なリビング
吹き抜けリビングに化粧梁と勾配天井の組み合わせで、開放的な空間を実現した事例です。
>施工実例 建築家と建てる注文住宅|茨城県常総市 K様邸(平屋)
勾配天井の木目をホワイト系で統一することで、化粧梁ともマッチしています。
さらに、ダイニングのペンダントライトを化粧梁に設けることで、すっきりとした印象を与えます。
インテリアと調和した吹き抜けで、くつろぎの空間を実現しました。
白を基調にした空間にブラックをアクセントにした吹き抜けのリビング
白を基調にした吹き抜けリビングに、ブラックの配色をアクセントにした事例です。
モノトーンの組み合わせは、シックでモダンな雰囲気を演出してくれます。
吹き抜けの照明は、メンテナンス性に優れているダクトレールを採用しました。
吹き抜け部分には、大開口のFIX窓を設置し、採光と開放感のあるリビングの実例です。
まとめ
吹き抜けリビングは、開放感のある明るい空間を作り出し、家族のコミュニケーションを活発にするメリットがあります。
一方で、温度管理の難しさや、音・匂いの広がりやすさなどのデメリットもあるので、高気密・高断熱の家づくりや、シーリングファンの導入などの対策が欠かせません。
ぜひ、この記事を参考に、吹き抜けリビングでの理想の暮らしを実現してください。
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